渋谷区の中古マンション|株式会社クローバー > 株式会社クローバーのスタッフブログ記事一覧 > スキップフロア型マンションの構造とは?メリット・デメリットについて解説

スキップフロア型マンションの構造とは?メリット・デメリットについて解説

カテゴリ:物件購入ノウハウ

スキップフロア型マンションの構造とは?メリット・デメリットについて解説

マンションには特定の階にしか止まらないエレベーターを持つスキップフロア型のマンションが存在します。
現在新築ではほとんど見られなくなりましたが、個性的なフォルムや外観は今でも人気を集め、根強い愛好家もおられるほどです。
今回は各階にエレベーターが止まらない、スキップフロア型マンションならではのメリットとデメリットについてご紹介します。

\お気軽にご相談ください!/

セキュリティが充実した物件が欲しい

スキップフロア型マンションの構造とは

スキップフロア型マンションの構造とは

スキップフロアと言えば戸建てのほうを想像した方もいるかと思います。
戸建てのスキップフロアは別名「ステップフロア」とも呼ばれ、ドアや壁などで仕切らず段差を利用して中2階のようなスペースを設けた構造のことです。
注文住宅ならではの個性的なデザインで、立体的かつおしゃれに仕上げることができます。
一方で、マンションの場合のスキップフロアは別の意味を表します。
一般的な外廊下型と、隣り合う2戸で1つの階段を共有する階段室型が組み合わさったものを「スキップフロア型マンション」と言い、エレベーターが各階で止まらないというのが特徴の1つです。
エレベーターをスキップさせるフロアを設けた構造から、「スキップフロア」と呼ばれています。
逆にエレベーターが止まる階は通常のマンションと変わりありません。
では、実際にスキップフロアに住む方はどのように移動するのか解説していきます。

エレベーターと階段の併用が不便

エレベーターが止まらないフロアの住人は、最寄りのフロアでエレベーターを降りたあと階段を使用し、自分の部屋があるフロアまで移動しなければなりません。
たとえば10階建てのマンションで、1階、3階、6階、8階、10階でエレベーターが停止する場合は、2階、4階、5階、7階、9階では停止しません。
そのため5階にお住まいの方が外出される場合は、階段で6階へ上がったのち共用廊下を使いエレベーターで1階まで降りる、もしくは3階まで階段で降りたのち共用廊下を使いエレベーターでさらに1階まで降りなければなりません。
反対に帰宅された場合は、6階までエレベーターで上がったのち共用廊下を使い階段で5階まで降りる、もしくは3階までエレベーターで上がったのち共用廊下を使い階段でさらに5階まで上がるという流れになります。
なぜエレベーターがあるにもかかわらず、各階には止まらないスキップフロア型のマンションが造られたのでしょうか?
それはエレベーターが止まらないフロアを設けた構造にすることにより、乗降スペースを省略することができ、スキップフロアならではのメリットを生み出せるからです。

スキップフロア型マンションのメリット

スキップフロア型マンションのメリット

構造をみてみると一見使いづらさを感じるかもしれませんが、エレベーターが止まらないフロアならではのメリットも多くあります。
ではスキップフロア型マンションのメリットについてご紹介していきます。

専有面積が広げられる

エレベーターが止まらないフロアには共用廊下が設けられていないのが特徴的です。
そのためエレベーターが止まるフロアに比べ、住戸の居住者だけが使用できる専有面積を端から端まで広く取ることができます。
また共用廊下がなくなることによって、通常のマンションでは難しい両面バルコニーを設置することが可能となります。
専有面積が広がり、両面バルコニーが設置されていることから独立性が高まるというのも魅力の1つです。

通風・採光が得られる

エレベーターが止まらないフロアならではの両面バルコニーを設置することで、ガーデニングや趣味の場所として使い分けることが可能です。
また共用廊下が設けられていないため、人の目を気にすることなく窓を開け放つことができます。
そのため、エレベーターが止まるフロアよりも風通しが良く、採光も得やすくなり住居環境も向上するというメリットがあります。
通風や採光は生活するうえでは欠かせない重要なポイントと言えるでしょう。

セキュリティ・プライバシー確保が可能

全フロア停止するマンションに比べ、階段室型で立ち入る方も関係者に限られます。
そのため、セキュリティ面での安全な生活を送ることができます。
また共用廊下を歩く足音や気配を気にせず生活することができ、廊下から玄関や住戸が見える心配をする必要がありません。
マンションに住みながら静かで落ち着いた生活が送れ、プライバシーを確保することが可能です。
セキュリティやプライバシーの確保が重視されている今の時代に合っている物件と言えるでしょう。

価格が安い

スキップフロア型マンションは築年数が経過していることが多く、比較的に物件価格が安いということが魅力的です。
なかには立地条件の良い物件を安く購入することができるかもしれません。
またエレベーターが止まる通常階に比べても価格が安く設定されているため、購入価格を安く抑えたい方にはお勧めの物件です。
上階にお住まいの方ほど、エレベーターが止まる階が少ないため、移動がスムーズになるということも利点と言えるでしょう。

スキップフロア型マンションのデメリット

スキップフロア型マンションのデメリット

上記で多くのメリットについてご紹介しましたが、気を付けなければならないデメリットもございますので、解説していきます。

バリアフリー性に欠ける

スキップフロア型マンションの最大のデメリットは、バリアフリー性に欠けることです。
エレベーターが止まらないため外出時や帰宅時など、移動する際は階段を使用しなければなりません。
階段を使用しての移動は1〜2階分だけなので短く感じるかと思います。
しかし今は良くても、車椅子やベビーカーを使用する場合や、階段の上り降りが困難となった場合は不便に感じることがあるかもしれません。
また共用部分であるエレベーターや共用廊下をリフォームするというのも難しいため、長く住まわれることをお考えの方は、十分理解したうえでご購入の検討をしていただくことをお勧めします。

人の目が届きにくい

独立性が高いためセキュリティ面では安心ですが、逆に人の目が届きにくいというデメリットもあります。
人の目が届きにくいということは空き巣にとっても好都合です。
完全に人が入れないわけではないため、日ごろから防犯対策はきちんとしておきましょう。

引っ越し料金が割高に

引っ越しの際、エレベーターが止まらないフロアだと搬出・搬入作業が困難となる場合があります。
そのため、作業員が通常より多く配置される傾向にありその分割高になりやすくなります。
この限りではないため、料金に関することは引っ越し前にきちんと確認しておきましょう。

売却が難しい

将来的に売却を検討している場合は、買い手が付きにくい傾向にあります。
理由は、やはりスキップフロアがバリアフリーに逆行しているという点。
現在はバリアフリー新法が制定され、マンションでもバリアフリー化が進んでいるため、新たにスキップフロア型マンションが建てられることはほとんどなくなりました。
売却する場合、エレベーターが止まらないフロアの物件は魅力に欠けてしまうため、ターゲットを絞ってアプローチしていく必要があります。
とはいえ、独特な外観の造りで今後建設されることのない希少な建物に根強い愛好家もおられるのでこの限りではありません。

まとめ

スキップフロア型のマンションは新築ではないものの、リノベーションされている物件も増えてきています。
またセキュリティやプライバシーも確保されているため今でも人気があります。
実際に住むにあたってどのような点を重要視するかによってはスキップフロアでも快適な生活が送れる住戸となることでしょう。

\お気軽にご相談ください!/

セキュリティが充実した物件が欲しい

≪ 前へ|独身女性のマンション購入における物件選びのポイントをご紹介   記事一覧   マンションの「管理費」の使い道とは?相場や安く抑えるコツも解説!|次へ ≫

トップへ戻る