中古マンションを購入する場合、室内の広さや築年数などは確認することができますが、意外と見落としてしまいがちなのが配管です。
築年数が経過した物件の室内に引き込まれた水道管の寿命について、交換費用や工事の注意点についてご紹介していきます。
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まず、設置されている水道管ですが、配管にもさまざまな種類があります。
配管種類によって耐用年数が異なるため、配管種類を購入の前、内見の際などにしっかりと確認しておくことが大切です。
まず、水道管は大きく分けて金属管と、非金属管の2つになります。
金属管はさらに水道用亜鉛メッキ銅管、水道用硬質塩化ビニルライニング銅管、水道用ステンレス銅管の3つに、水道用非金属管は硬質塩化ビニル管、水道用架橋ポリエチレン管、水道用ポリブテン管の3つに分けられます。
築年数が古いマンションの場合、亜鉛メッキ銅管を使用されていましたが、腐食が早く15年赤水などが出てしまうため、現在は採用されていません。
その後硬質塩化ビニルライニング銅管が登場し、多くの物件で採用されましたが、これも金属製のためいずれは錆などの弊害が出るリスクがあります。
そのため、錆が出にくいステンレス管や非金属製の配管を使用することが近年の主流となってきました。
これらの種類とそれぞれの寿命を踏まえて、物件の購入をする前に配管の種類及び交換履歴を確認しておくと良いでしょう。
購入時にはまだ利用できたとしても、その後、交換工事をするとなると費用負担及び生活への影響が出てしまいます。
特に金属製の水道管の場合は、将来費用負担が予想されますので、事前にどれくらいの額がかかるのか、確認をおこなうようにしましょう。
配管を交換する費用の目安
ここからは、寿命とともに錆び付いてしまい使用が難しくなる金属管を工事する場合の費用についてご紹介していきます。
分譲マンションは購入すれば支払いが終わる、というわけではなく、維持メンテナンス費は所有している期間はずっと費用負担がある、ということを覚えておきましょう。
まず、配管工事をするにあたって、そもそも費用はマンションの売主が負担しないのかどうか気になる方もいるかもしれません。
中古物件の売買の場合は、原則現状有姿での取引になりますので、引き渡しから一定期間故障などに不具合がないと、買主の負担となります。
マンションは、建物所有者全員のものである「共有部分」と、各所有者が各々管理する「専有部分」があり、今回ご紹介しているのは専有部分に不具合があったケースです。
基本的な水道管の工事費用の相場としては、水道管のみの場合には30万円ほどだと言われていますので、そこまで高額ではないと言って良いでしょう。
しかし、工事をするには床や壁を一度はがし、その後また元とおりにするといった作業が必要になりますので、トータルで100万円以上かかることもあります。
元々リノベーションを予定してマンションを購入する場合は、壁や床を張り替えしますので、同時に配管工事をすることにより費用と時間を抑えられます。
配管工事をする際の注意点
ここからは水道管を工事するにあたって注意しておくべき点についてご紹介しますので、古い物件の購入を迷われている場合などはぜひ参考にしてみてください。
まず、そもそも購入後どのくらいでその物件の水道管の寿命がきてしまうのか知るのは難しいですよね。
実際に使っているうちに確認をすることもできますが、購入の際に「リノベーション済み」として販売されている物件だからと言って安心はできません。
買主が自身で改装工事をおこなうことを前提に物件を購入する場合、配管工事も必要経費としてすでに考えていることがほとんどです。
しかし、リノベーション済み物件を購入する場合、配管の工事も済んでいる、と考えるのは注意が必要です。
表面上は綺麗になっているように見えても、水道管で重要となるのは内側の構造なので、未交換のものを交換済みとして認識して購入するとその後のトラブルにもつながりかねません。
購入前の内見の際には、必ずしっかりと確認をおこないましょう。
そのほかにも、購入後にリノベーションと同じタイミングで水道管を工事する場合の注意点として、上下に住む住人に配慮をしたうえでおこなう必要があるということが挙げられます。
マンションの配管構造は、一般的に床スラブ上配管と呼ばれるもので、水道管の移動が専有部分のみで行えますが、稀にそうではない床スラブ貫通配管という構造を採用している場合があり、この場合には工事の際に他の住人に影響が出てしまう可能性があります。
購入した物件の室内は買主の好みでリフォームできますが、配管は引き込み管(専有部分)が共有管につながっているため、自由に交換ができるものではありません。
他の住人のことを考えずに水道管を移動してしまうと、他住民とのトラブル要因ともなります。
工事によってどれくらい周りに影響が出るのか確認の上、工事の際には他の住人に断りを入れておくなどしておくとより気持ちよく生活することができるでしょう。
まとめ
中古の物件を購入する際、配管の確認を怠ると引っ越し後すぐに交換工事が必要になる場合や、最悪のケースでは住むことができなくなってしまうこともありますので、注意しましょう。
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