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ミッドセンチュリーとは?リノベーションのコツと北欧風との違いを解説

カテゴリ:リノベーション

ミッドセンチュリーとは?リノベーションのコツと北欧風との違いを解説

空き家のリノベーションに、ミッドセンチュリースタイルに興味をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、リノベーションのミッドセンチュリーとはどのようなデザインかについて解説します。
また、北欧デザインとの違いや、ミッドセンチュリースタイルに仕上げるコツもご紹介しますので、空き家対策にご活用ください。

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リノベーションに取り入れたいミッドセンチュリースタイルとは?

リノベーションに取り入れたいミッドセンチュリースタイルとは?

ミッドセンチュリーとは、1940~1960年代のアメリカで流行した内装や家具のデザインです。
外観を変えずに内装だけを変更したいリノベーションに取り入れやすくなっています。

ミッドセンチュリーとは?時代背景は?

「世紀の中ほど」を意味し、家具などでは1950年代を中心にした前後20年くらいに流行したデザインを意味します。
1941年~1945年の第二次世界大戦では、世界中が戦争に革新的な技術を採用していました。
アメリカでは、成型合板(プライウッド)や繊維強化プラスチック(FRP)が有名です。
成型合板とは、木材を薄くスライスして重ねた合板(ベニヤ板)を型に入れながら加熱して曲げたもので、イスやテーブルに適しています。
軽量で強度があり、重ねた層の断面の美しさと加工のしやすさから、1930年代のアメリカでは家具に利用し始めていました。
海軍が担架に採用したことで増産に成功し、その後は家具の素材として定着しています。
繊維強化プラスチックも1930年代に航空機向けに開発した素材で、耐候性と剛性の高さから、空軍機やボートに採用しました。
戦後は、ユニットバスの他、天井や壁面の装飾、カウンターの天板やバルコニーのデッキ材などに活用しています。
これらの素材は、従来とは異なるデザインが人気となり、戦後の爆発的な住宅需要も相まって、一般に浸透しました。

デザインの特徴は?

家具に、新たに生まれた加工しやすい素材を使用し、柔らかな曲線を取り入れていることです。
また、アメリカ好みのパッションカラーを小物に使い、モダンでカラフル、それでいてどことなく心安らぐ仕上がりになっています。
戦前は、無垢材をそのまま家具に加工していたため、直線的なデザインがメインでした。
そこへ成型合板や繊維強化プラスチックなどの素材を利用し、従来では作り出せなかった創造的な形状を多くのデザイナーが考案したのも、独創性を高めた要因です。
代表的なチューリップ型のイスやオフィス用の壁掛け時計は、現在でもおしゃれなアイテムとして多くのシーンで利用しています。
現在は、個人向けの住宅はもちろん、オフィスや店舗内のリノベーションデザインとして人気です。

リノベーションで気になるミッドセンチュリーと北欧デザインとの違い

リノベーションで気になるミッドセンチュリーと北欧デザインとの違い

北欧デザインは日本でも人気ですが、ミッドセンチュリースタイルと混同してしまっている方も多くいらっしゃいます。
北欧デザインは「ナチュラル」、ミッドセンチュリーは「モダン」がキーワードになっていることを知ると、見極めは簡単です。
それぞれの違いを知って、ミッドセンチュリースタイルを完成させましょう。

リノベーションで人気の北欧デザインとは?

日本では、北ヨーロッパのスカンジナビア半島の国で生産したインテリアを使用したスタイルを「北欧デザイン」と呼んでいます。
これらの国では、冬が長く、室内で楽しく過ごせるように、明るく温かみのある色を好む点が特性です。
ナチュラルな素材を使用し、自然の風合いを生かすために、ベースはアースカラー、そこにアクセントカラーを取り入れて引き締めます。
照明は、居心地の良さを演出するためにペンダントライトを数多く使用して適度な明るさを保ち、間接照明も取り入れたリラックスできる空間にすることもポイントです。

ミッドセンチュリーと北欧デザインの違いは?

ミッドセンチュリースタイルは、人工的に作り出した素材を使ったモダンな空間、一方の北欧デザインはナチュラルな素材による温かみが違いです。
どちらも確立した時代は1940~1960年代、シンプルな家具の配置にアクセントカラーを使用して居心地の良さを目指すなどの共通点があります。
都会的なテイストが持ち味のミッドセンチュリーと比較すると、北欧デザインは伝統的な素材や柄を好む傾向です。
細かいことですが、家具に使用する木材が北欧デザインは北欧原産、アクセントに使用する植物も日照時間の短い地域のものなど、地域の特性を取り入れることも重視します。
とはいえ、昨今は北欧モダンも人気があり、違いがわかりにくくなっているのも事実です。
どうしても違いが把握できないときは、家具や小物、ファブリックなどの会社やデザイナー、ブランドで確認しましょう。
リノベーションは、模様替えとは異なり、多額の費用が掛かります。
専門誌のこだわり特集を参考にするなど、それぞれのデザインの違いを知って、完成度が高く居心地の良い部屋を目指しましょう。

ミッドセンチュリースタイルにリノベーションするコツとは?

ミッドセンチュリースタイルにリノベーションするコツとは?

ミッドセンチュリースタイルはアクセントカラーが魅力ですが、バラバラな色使いでは、落ち着きを感じるコーディネートになりません。
そこで、リノベーションするコツとして、カラーの使い分けやフローリングの素材、アクセントウォールをご紹介します。

ミッドセンチュリースタイルのカラーを知っておこう

カラフルとモノトーンのどちらかを選ぶことと、使いたい家具をメインに色を考えることがコツです。
パンチのある色が印象的なミッドセンチュリースタイルですが、多くの色を使いすぎると、まとまりがなく、落ち着きのない部屋になってしまいます。
そこで、メインの家具を配置して、壁や床、天井を背景として考えてシックな色を使い、明るさを盛り込むイメージで少しだけ色を加えます。
メインの家具のカラーが引き立つようにコントラストの高さを利用するのもコツです。
ブラックやホワイトは、モノトーンにまとめるためではなく、メリハリをつけるために使うと、モダンな印象を高めることができます。

フローリングの注意点は?

基本はフローリングを採用し、キッチンなどはタイルを使って変化をつけるとともに、使い勝手の良さも重視します。
床材にはチークやオークのワックス処理をした無垢材が適し、ヘリンボーン風に施工するなどの工夫も取り入れましょう。
使い込んでいくと風合いが変わり、趣を楽しめます。
玄関には大理石を模したタイルシートやリノリウムの床材を使うと、レトロな雰囲気の演出が可能です。

アクセントウォールがリノベーションの決め手

アクセントカラーを効果的に見せる目的で、壁は模様やデコレートをせず、シンプルに仕上げるのがコツです。
とはいえ、すべての壁をあっさりと仕上げると面白味がないため、アクセントウォールを取り入れましょう。
一面だけにアクセントクロスや壁紙を入れる場合、木目や幾何学模様、サブウェイタイルを活用します。
天井は、壁や床とのバランスを重視しますが、ペンダントライト用のライティングレールやスポットライトの配置を先に考えるのがコツです。
現代風のスケルトン仕様を取り入れるなど、テイストを変えてみると独創性を感じるミッドセンチュリースタイルになります。

まとめ

リノベーションでモダンなミッドセンチュリースタイルにすると、北欧デザインとの違いを際立たせることができます。
家具や小物にパッションカラーを使い、フローリングやアクセントウォールなどを取り入れることがコツです。
空き家対策のリノベーションにミッドセンチュリースタイルを取り入れましょう。

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