過去の大地震の教訓から、日本のマンションは防災レベルが上がっています。
阪神・淡路大震災以降、倒壊など大破したマンションは極めて少ないことから、非常に安全性が高くなっていることが分かります。
それでも、気を付けなければいけない点はたくさんあります。
本記事でご紹介している防災対策や設置されている設備などを参考に、万が一のときに備えましょう。
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地震大国といわれている日本は、過去に何度か大地震を経験しています。
直近では、東日本大震災や熊本地震でしょうか。
ここ最近でも震度4~5の地震が相次いでおり、いつ大地震が起こってもおかしくない状態です。
避けては通れない自然災害に備えるためにも、防災についてきちんと理解しておく必要があります。
とくにマンションのように多くの居住者がいる場合、具体策をしっかり学んでおきましょう。
マンション自体は頑丈?
広範囲に渡って深刻な被害をもたらした東日本大震災ですが、倒壊したマンションはゼロという記録が残っています。
さらに、阪神・淡路大震災でも大きな被害を受けたマンションは少数です。
このように、マンションは一般住宅に比べると耐震性・耐久性は強く、安全性は高いといえるでしょう。
しかし、大地震で備えておくことは耐震性や耐久性だけではありません。
たとえば阪神・淡路大震災では、早朝に発生したことで家具の転倒による死傷者が多く出ました。
またライフラインが停止し、避難生活を余儀なくされた方は東日本大震災で48%、阪神・淡路大震災で約70%です。
倒壊などの大破は免れても、就寝時に発生すればマンションでも死亡者は増え、ライフラインが使えなくなると日常生活を送るのは困難になってしまいます。
ですので、防災対策としてまずはこの2つを重要視する必要があるでしょう。
エレベーターの停止も考えておく
また、マンションでは災害が起こるとエレベーターが自動停止するように造られています。
エレベーターが停止するということは、当然階段を使わざるを得なくなります。
低層階であれば上下移動も問題ありませんが、中層階・上層階に住んでいる方は長い距離を移動しなければいけなくなってしまうでしょう。
防災では、そのこともきちんと考えておく必要があります。
万が一ライフラインが使えなくなった場合、何度も外出しなくて済むように食料品や日用品など必要なものは準備しておきましょう。
マンションにおける防災の具体的な対策について
マンションの防災では「ライフラインの停止に備えておくこと」「家具の転倒によるケアを防ぐこと」「エレベーターが停止した場合の対処法」などが主なポイントになることが分かりました。
ここでは、よりマンション防災の具体策をご紹介します。
万が一のときに備えて、素早く対応できるようにしておきましょう。
固定金具で家具の転倒を防ぐ
食料品や日用品を準備しておくことも大切ですが、先ほどのポイントからできることは「家具の転倒を防ぐ」ことです。
たとえば、固定金具を使って家具を固定します。
ただマンションの場合、壁に穴を開けられないところがほとんどでしょう。
そんなときは突っ張り棒(ポール式)やストッパーなどでも固定することは可能です。
高さのある家具もしっかり固定できるので、マンションにおすすめの転倒対策になります。
備蓄品を準備しておく
災害に備えて、食料品や日用品を準備しておくことはご存じの方が多いでしょう。
しかし、どれくらいの量を備蓄しておいたら良いのか、わからない方もいるかと思います。
一般的に、食料品・飲料は最低3日分の備蓄が必要と言われています。
家族と同居しているのであれば、「×家族の人数」を用意しておきましょう。
食料品には賞味期限がありますから、大量に購入してしまうと失敗してしまいます。
たとえば、お米であれば1袋消費するごとに1袋買い足すなど、まとめ買いしないようにすることが良いでしょう。
野菜は、玉ねぎやじゃがいもなど日持ちする食料品を備蓄として準備しておきましょう。
防災グッズを用意しておく
備蓄品は、「防災グッズ」も必要不可欠です。
準備しておくと良いアイテムは、クーラーボックスや救急箱、懐中電灯、乾電池、カセットコンロ(カセットボンベ)、点火棒、携帯用充電器になります。
また準備しておくと便利なのが、生理用品、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ビニール袋、ブルーシート、リュックサックです。
新型コロナウイルスの流行で、マスクやアルコールスプレーも欠かせません。
可能であれば、非常用トイレも準備しておくと安心です。
地震が起きたときにできる対策
地震が起きる前にやっておくと良い対策をご紹介しましたが、地震が起きたときにできる対策も知っておくと安心です。
まず、揺れが発生したら「身の安全」を確保しましょう。
とくに高さのある家具や窓ガラスから離れ、頑丈な家具の下に隠れるのが効果的ですが、物が転倒し埋もれてしまうような場所は危険です。
またエレベーターに乗っているときに地震があった場合、ボタンをすべて押して停止した階で降りるようにします。
万が一閉じ込められたら、「非常電話」のボタンを押し続けましょう。
マンションに設置されている防災設備について
マンションによって、設置されている防災設備は異なります。
新築であるほど設備が整っていますが、設置されていない場合は先ほどご紹介した防災対策を参考にしっかり備えておきましょう。
また、どこに設備があるか確認しておくことも大切です。
ここでは、よくある防災設備についてご紹介します。
消防法と建築基準法による設備
消防法の設備は、「警報」「避難」「消火」の3つが挙げられます。
建築基準法の設備は、火災被害の拡大を防ぐための「防火設備」があります。
必ず消火器や消火栓が置かれている場所を確認しておきましょう。
消火栓は一人用と二人用がありますので、可能であればそれも確認しておくと安心です。
他には、スプリンクラーやハロゲン消化器などが設置されているところもあります。
警報設備は、「自動火災報知」「非常警報」の主に2つがありますので、それぞれどこにあるか確認しておきましょう。
非常警報は、築10年程のマンションであれば基本的に設置されています。
避難はしごはベランダに設置されていることが多いのでチェックしておいてください。
設備が整ったマンションの場合
グレードが高い物件であれば、手厚い設備が整っているところがほとんどです。
たとえば、災害用井戸や非常用エレベーター、フレキシブル配管、揺れを感知し消火するガスコンロなどがあります。
非常用発電機や免震、制震構造の物件も少なくないでしょう。
災害用井戸は、文字のとおり災害時に使用できる井戸になります。
敷地内に設置されており、重要な水を確保することができます。
非常用発電機は、エレベーターや給水ポンプにつながっています。
万が一停電になった場合でも作動するため、ライフラインが使えなくなる心配はありませんが、共用部にしか供給されないため注意してください。
非常用エレベーターは、一定の高さのマンションには必ず設置されており、災害が遭ったときに使用できます。
なかには、屋上にヘリポートがある物件もあります。
まとめ
日本のマンションは、過去の大地震から学び、きちんと対策されている物件がほとんどです。
とくに新築や高層マンションなどは手厚い設備で、一般的な住宅より安心して住めるところが多いです。
もちろん、それでもきちんと対策しておく必要はありますから、身の回りの防災はきちんと確認しておくようにしましょう。
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